『タケカワユキヒデ 銀河鉄道の夢』

日 時:  平成15年7月22日(日) 19:00開演
場 所:  大阪・梅田HEPホール


  5月も終わろうかという頃、T-timeの会報が届いた。 そして、その会報に同封の一枚の紙を見て色めき立った。
  タケカワユキヒデ・コンサート 『銀河鉄道の夢』! どわ〜、大阪で、久しぶりのイベントじゃないコンサート!!
  しかもFC会員のチケット優先予約があって、先着150名限定とな。 これはもう頑張らねば♪o(^_^)o
  ネットで調べてみると会場は収容人数が200人くらいで、もしかしてほとんどFC会員で占めるのかな?なんて思ってました。
  そして優先予約の日。12時から何度も電話をかけ直してやっと予約番号をゲット。
  割と早い段階で繋がったので、結構良いかも〜♪ 整理番号入りのハガキが到着するのを心待ちにしていた。

  ハガキのことを忘れかけていた7月上旬、整理番号入りのハガキが届いた。 なかなか「良いかな♪」という数字だった。
  この分なら2〜3列目には座れそう。 当日が楽しみ〜。(^_^)

  何だかんだとバタバタしているうちに、コンサートの日が近づいてきた。
  コンサートの二日前、大阪駅近辺に行く用事があったので「そうだ。ついでだから会場の下見してこよう」と
  梅田HEPホールに寄ってみた。 こじんまりとしたロビーの隅で今回のチラシを発見。
  宇宙をイメージした背景と左下方で微笑んでいるタケさん。 雰囲気としては好きかな、こういうの。(^^*)
  書いてあるタイトル字は、マイクロソフトのワードアートを使って作ったの?と思わせるヨレった字で何だか微妙。(笑)
  そのコンサート・タイトル名の下に、

                タケカワユキヒデのライブ・パフォーマンスと
            DVD『銀河鉄道999 for PLANETARIUM』の映像で贈る
                       真夏のコンサート


  と書いてあった。 「………………………………………………。」 しばし沈黙。
  気を取り直し、さらに下方を見ると演奏曲目の一部が書いてあった。 うわ、ネタバレじゃん。
  でも、わざわざチラシに書いてあるんだから、これはあくまでほんの一部に過ぎず、きっとこの倍以上のお楽しみな曲が
  あるんだろう、と楽観的に考えるようにした。

  22日当日。 整理番号入りのハガキをチケットに交換。 開場まで少し時間があったので近くでお茶する。
  「開場10分前には戻ってきて下さい」とのことだったのでロビーに戻ってみると、狭いロビーはすでに人でごった返していた。
  「ど、ど〜いう風に並んでるの?(^^;」と周りを見回してみたが、特に並んでいるという感じではなく、会場入り口前を囲むように
  人が集まっている。 「…何だかなぁ。」と思いつつその場で待っていたら、スタッフの人から説明があった。
   「今から番号をお呼びする人から順番に入って頂きます。
    ……え〜、それではHEPホールのチケット1番の方と"ぴあ"のチケット1番の方。」
  「"ぴあ"で購入した人と同時入場か〜」とその時は特に何も思わず、自分の順番が来た時に入っていった。
  整理番号が早かった割りには想像していた場所よりも後列の席になってしまった。 なんだか、…変?
  そこに、私と連番の、遠来からの友人から「ねぇ、これっておかしくない?」と発言があった。
   「150名限定の優先予約なのに、後で一般発売された、しかも枚数がかなり少ない"ぴあ"で購入した人が
    同時に入るなんて…。 それならFCの優先予約よりも"ぴあ"で購入した人の方が断然有利じゃん!」
  あ、ほんとだ! 200人のキャパで150名がFC優先予約、とすると残り50名が”ぴあ"で購入したことになる。
  FC会員の優先予約51番の人は、自分の前にすでに100人の人がいることになるのね。
  …う〜ん、FC優先予約の意味ないじゃ〜ん!(^-^;

  気を取り直し、ステージに目をやる。 真ん中にキーボードが一台。
  遠来の友人が事前に話していた、「先日の京都の時みたいに、ギターの土屋さん、キーボードの和田さんが一緒の、
  アコースティックなのもいいよね♪」という話が頭にあったので、ちょっとそういう形も期待していたんだけれど、
  今回はどうやらタケさん一人の弾き語りのようだ。
  そしてバックには"あの"映像を映すであろうと思われるスクリーンが…。
  開演15分前。「また途中でトイレに行きたくなると困るので行ってくる〜。」とトイレへ。
  さ〜、これで大丈夫だろう。 ……たぶん。

  照明が落ちると、スクリーンに映像が映された。 ブルーの背景に「タケカワユキヒデ」「銀河鉄道の夢」という文字が
  クルクルと回転しながら映し出されていく。 そして「Produced by YUKIHIDE TAKEKAWA」と続いた。
  凝っている、というより、余計なところに力が入ってるな〜、と思ったぞぃ。(笑)
  映像を見ていて、ふと昨年末に仙台で見た「D-POP PROJECTION」を思い出してしまった。
  もっとも、D-POPの方がもっと凝っていたんだけどね。
  そして映像はそのまま「プラネタリウム版銀河鉄道999」の上映と続いていくのであった。

     ― プラネタリウム版銀河鉄道999 上映(前半) ―

  ちょうど一年前に豊中のプラネタリウムで見たままだった。
  もちろんプラネタリウムで見るよりも絵がはっきりしていて見やすいので、それはそれで良いんだけど…。
  5分、10分と時間は過ぎるが一向にタケさんが出てくる雰囲気はない。 …まさか、こ、このまま全部見るの?!
  既にストーリーが分かっている私としては、退屈を通り越して若干イライラしてきた。 いい加減出てきてよ〜ぃ。σ(-_-;
  ……と思い始めた頃、やっとタケさん登場。 「オープニングにしてはちょっと長かったですねぇ(笑)」
  「長いーーーぃ。」 マジ声で応えちゃった。 はぅ。
  「なかなか観る機会がない方が多いかと思い、持ってきましたが…」と言ってましたが、今も数カ所でやってるんですよねぇ。
  ちなみに現在大阪では守口市生涯学習情報センターで観ることが出来ます。 「銀河鉄道999 for PLANETARIUM」

  まずは先ほどの上映にあった曲ということで。

     1. Keep on loving you

  完全に刷り込まれてしまったためか、タケさん一人で唄っているのに頭の中でT'sのコーラスが…。(笑)
  ん〜、コーラスがないとちょっち淋しいかな、これは。


  今回のコンサートタイトルが「銀河鉄道の夢」ということで、小さかった頃なりたかった夢について語っていました。
  大きな夢が三つあって、一つは"野球の選手"。 二つ目が"パイロット(宇宙飛行士)"。 三つ目が"歌手"。

  タケさんが小さい頃は男の子はみんな野球の選手に憧れていて、タケさんも小学校で野球をやっていたそうです。
  でも野球と言いながら何故かソフトボールをだったとか。(^^; ある日、「早朝練習をしよう!」と話が盛り上がって
  早朝6時30分に集合、練習を始めるはずだったのに、集まったのはタケさんを含めて三人だけ。
  しかもボールを持った、言い出しっぺの人は来ていなかったとか。(笑)
  することがないんでブラブラしていたら、たまたま学校内を散歩していたおじいさんに声をかけられ、事情を話したところ、
  「よし、分かった!」と家からソフトボールを持ってきてくれたそうです。 しかもそれは普通のソフトボールではなく、
  革張りのソフトボールで。 あまりにもったいなくて、結局使わずに長い間タケさん家に置いてあったとか。(^o^)
  小学生の頃は結構良い線いってた野球も、中学に入るとからきしダメで、しかも近視のため夕方になるとボールが
  見えなくなって怖くなる、ということで、野球選手になるのは諦めちゃったそうです。

  二つ目の"パイロット"。 近視になるとパイロットになれないということで、早々とパイロットになる夢は諦めたそうです。
  ただ、乗り物酔いにやたら強いので、パイロットに向いていたのではないかなぁ、と言ってました。
  仕事で船や飛行機に乗っていても、揺れれば揺れるほど嬉しくなるそうで…。(^^;
  特に船内のベッドで横になりながら、どっちを向いているんだか分からないくらい揺られているのが最高だとか?!
  この人の三半規管は一体どうなっているんでしょうねぇ?(笑)

  三つ目が"歌手"。 これは叶えた気がするんですが…(^^*ゞ、と言ってました。
  最初は歌だけと思っていたけど、ニール・セダカなどが自分で作曲していることを知って「これからは作曲もしなきゃ!」と
  作曲もするようになり、その後ビートルズに出会って「これからは楽器も弾けなきゃ!」ということで今の姿になった、と。

  「夢」の歌ということで。

     2. Dream

  最初、どんな歌なんだろう?と思っていたんだけど、聴いてすぐに「あぁ、この歌知ってる〜」と分かりました。
  CMでも使われていたんじゃないかな。 タケさんの声が伸びていて聴いていて気持ち良かったです。(^_^)
  あんまりおしゃべりせずに、こういうのをどんどんやってくれると嬉しいんだけどなぁ。

     3. California Dreamin'

  もう一つ「夢」にちなんだ歌ということでこの歌を。 これはママス&パパスの歌ですねぃ。
  昔TVかラジオでこの曲を聴いて、誰の、何という言う曲だろう?と歌詞に「California」が出てくることをヒントに
  いろんな人に尋ねてみたら、出てくるのはイーグスの「Hotel California」ばかりで…。(笑)
  曲名が分かるまでに時間がかかったことを覚えています。 今だったらインターネットの検索ですぐ見つかるのにねぇ。(笑)


  次に、漫画「銀河鉄道999」が何故ヒットしたのかという要素について、三点にまとめて語ってました。
  まず一つ目は、「股旅もの」である、と。 旅から旅への旅カラス。 寅さん的要素があるとのことでした。
  これは、どこへ行こうと設定がその都度変えられるので話を続けるのに有利だと。
  特に999は宇宙を旅する話なので、いくらでも話が出きる、と。
  また、西遊記も同じ事が言えて、ともかくバケモノさえ出てくればいいんだ、とか言ってましたねぇ。(^o^)

  二つ目は、「時限もの」。 時間が限られていることでハラハラドキドキのスリルが味わえる、と。

  三つ目は、「自己矛盾をはらんでいる」ということ。 
  すごく人間っぽい主人公が機械の体を欲しがっている、という点が話を複雑かつ面白くしている、と言ってました。

  999の話が出たので、宇宙や星に関係する歌を、ということで。

     4. 星に願いを

  少し前まで職場の有線で矢沢永吉氏の唄うこの歌が流れてました。
  いや〜、こう言っちゃなんですが、永ちゃんが唄うと何だか「ムサい(むさ苦しい)」。(笑)
  でもタケさんはとても良い感じで唄ってましたよ〜ん。(*^^*)
  う〜ん、ジョニー大倉氏と問題はその後どうなったのだろう?(何のこっちゃ)

     5. Across the universe

  ビートルズの歌ですね〜。私もこの歌大好きです♪

     6. 見上げてごらん夜の星を

  坂本九さんの歌。 イベント・ライブでもよく唄ってますよね。(^_^)

     7. 上を向いて歩こう

  引き続き、坂本九さんの歌。 先程の歌は全体的に「星」をテーマにした歌だから良いとして、これはちょっと…。(^^;
  確かに「空」とか「星」が出てくるんだけど、この歌は別に唄わなくても良かったんじゃないかなぁ。
  っていうか、坂本九さんの歌はイベントライブで聴く機会が多いので、今回は外してもらって、もっと違う人の歌が
  聴きたかったなぁ。 いやぁ、それよりも何よりも、今回のコンサートのタイトルを見た時に、私ゃ「Millions of years」を
  やってくれるんじゃないかと、かなり期待していたんですよん。(苦笑)
  他の人の歌もいいんだけど、もっと自分の持ち歌の中から選曲して欲しかったわぁ。くっすん。

  999が「宇宙を巡る旅の話」だったので、今度は「世界を巡る旅の話」ということで、TV番組でスウェーデンに行って来た、
  という話をしていました。 東京の方では放送されていたんだけど、関西では放送されていませんでした。
  「じゃあ、何を言ってもいいんですね〜♪」と、スウェーデンの話を。
  見た目はとても綺麗なんだけど、でも何処かで見たことがある…。
  タケさん曰く、ハウステンボスとディズニーシーを足して二で割ったような所らしいです。
  何度も、街並みが綺麗だということを連発してました。 う〜ん、いいなぁ。行ってみたいよん。
  で、どういう理由でスウェーデンに行くことになったのかというと、番組の中で年金について調べるために行ったそうです。

  ………と、ここまで話を聞いて、私はある決断をするのでした〜。 「……ト、トイレ行ってくる。(^^;」
  いやーーー、実は開演して30分を過ぎた辺りからまたトイレに行きたくなっちゃってね〜。(^_^;ゞ
  決断したこの時点では開演してからちょうど一時間くらいになってたかな。
  仕事でも家でも3時間4時間とトイレ行かなくても平気なのに、何故にタケさんのコンサートでは行きたくなるんだぁ。(困)
  自分で思うに、「また行きたくなったらどうしよう」という不安が無意識層にあって、過敏になっているのかもしれない。
  ……これは、いけない。 悪夢のトイレ・スパイラルである。(笑)
  ともかく出来るだけ頑張ってみたんだけど、いかんせん絹こし豆腐のような根性なのであっさり白旗。
  「行くならトークの時。 しかも、今なら話が長そうだ。チャーンス!」とばかりに席を立った。
  デカい体を出来るだけ小さくして行こうと無駄な努力をするために、行きは他人様の足を踏むわぶつかるわ、
  帰りは帰りでずっこけるわでもう見てらんない。 もっとこう、スマートに行けないものだろうか。 今後の課題である。(爆)
  まずはこの絹こし豆腐のような根性を、せめて焼き豆腐くらいにしないとね。(理想は高野豆腐・爆)
  何はともあれ、足踏んじゃった方、ぶつかってしまった方、視界を遮ってしまった方々、本当にごめんなさーーい!
  そして何より、話の途中で動いて気を散らせてしまって申し訳ないです。m(_ _;)m>タケさん&観客の皆様

  そんなワケで、その後の話は分からず。 トイレでもいちおう放送されてたので聴くことは出来たんだけどね。
  話に集中出来ないので全く覚えていないっす。(^◇^;ゞ

     8. Where'll we go from now(天てれver.)

  ちょうどイントロを弾き始めたところで戻ってくることが出来ました。ホッ。
  あ、これは「旅」に関係した歌ということで、ですね、きっと。(笑)

     9. ガンダーラ

  まぁ、これもお約束かな。


  ここでプラネタリウム版銀河鉄道999の話に戻り、タケさんが途中の話を説明。
  「それじゃあ続きを観てみましょうか。(^_^)」
  「えぇ〜〜っっ?! …そんなぁ〜。この時にトイレ行けば良かったんじゃん。(^_^;」 とほほ、である。
  最初と違うのは、ステージ上にタケさんがいる状態で上映されたことかな。
  スクリーンのアニメを観ているよりも、画面を見ているタケさんのシルエットを見ている方が面白かった。(笑)

    ― プラネタリウム版銀河鉄道999 上映(後半) ―

  アニメの話も終焉に差し掛かり、そろそろエンディングの「プラネ版銀河鉄道999」が流れる頃かな?というところで、
  タケさんが「テイキング・オフ!」のイントロを弾き始めた。

    10. テイキング・オフ!

  アニメの流れから歌に入る感じはいいんだけど、これをやるために上映をしていたのならえらく長い前振りじゃない?(笑)

    11. そのために生きてゆけるから

  この歌辺りからステージ袖をチラチラと見ては笑顔を送るタケさん。
  私はてっきり「…もしかしてT'sがゲストで出るのかな?」と思ったんだけど、そんなことはなかった。
  最後の、♪Yes, I'm loving you♪で笑顔をステージ袖に向けたところで、「…あ〜、奥さんがいるのかな?」と推測。
  実際どうだったのかは分からないけど、そんなことが気になったのって私くらいか?(^^;ゞ

    12. 銀河鉄道999

  この歌が出てくるとそろそろ最後かな〜、と時計をちらり。
  歌い終わって、「どうもありがとうございました〜ぁ」と一旦ステージ袖に引っ込むタケさん。


  アンコールの拍手に素早く応えて再び登場。 早っ。 「いかがでした?」の問いかけに客席は大きめの拍手。
  ……でも、ごめん。私は小さくパラパラッとしか叩けませんでしたぁ。
  「アニメも良かったですよね。自分の音ばかり聴いてましたぁ♪」とタケさん。
  ……そっか。音(BGM)を聴いて欲しかったのねぇ。(^^; でも、みんなストーリーとセリフに意識が行っちゃって、
  なかなか音まで聴けてないと思うよん。 先に言ってくれてたら意識して聴いたのに。
  う〜ん、アピール不足というか、もったいないよねぇ。

    en. A big rock'n roll star

  10月に発売されるアルバム「DOUBLE STANDARD」のジャケット・アイデア募集の話をした後、アンコールにこの歌を。
  生で聴くのは二回目。 昨年末に仙台で初めて聴いたんだけど、その時よりは伝わってくるものがあったかな。
  でも、これもコーラスがないと淋しいっすね。


  とまぁ、こんな感じだったのですが。 終わって会場を出てからも何だかいまいちすっきりしないっつーか。
  私はつい先程までコンサートを観ていたのかねぇ?というくらい手応えがなかった。
  感情の動きがないというか、上がりも下がりもしないというか…。 怒る、という感情さえ起きなかったよん。(^^;
 
  当初、イベント用じゃないライブだ〜♪と期待していただけに、結局イベントライブとあんまり変わらなかったな、という印象である。
  イベントライブの方がアニメ上映がない分歌が多くなるだろうから、そちらの方がマシかも…。 しかも無料だし。(爆)
 
  あ〜、なんていうんだろう。 もったいないなぁ、という気持ちが大きいかな。
  企画としては面白いし、タケさんの声も出ていたので、やり方次第でもっと何とかなったんじゃないかなぁ、と思うんだけどねぇ。
  もっと自分の持ち歌で、それぞれ夢や宇宙に関した歌を唄って欲しかったなぁ。(出来るだけ生で聴く頻度の低いやつを・笑)
  弾き語りが難しければ、前回の京都の時のようにサポートを入れてアコースティックな感じで、というのもアリだし。
  タケさんにはたくさんの魅力と才能の”引き出し"があると信じているので、それがうまく活かされなかったことが残念、というか
  やはり「もったいない」という言葉に尽きる。